国の教育ローンと奨学金の違いとは?国の教育ローンと奨学金は併用できる?上手な利用法とは?

国(日本学生支援機構)の貸与奨学金も国(日本政策金融公庫)の教育ローンも、大学等の学費を借り入れる方法です。

学費等に利用できるという点では同じなのですが、両者には大きな違いもあります。子どもの将来ににも大きく関わることです。違いを理解し納得の上で利用したいものです。

国の教育ローンと奨学金は併用することができるのでしょうか。条件や返済期間など教育ローンや奨学金を上手に利用する方法を解説します。

教育ローンと奨学金の違いとは?

教育ローンとは

教育ローンは、公的な政府系金融機関が取り扱う「国の教育ローン」と銀行など民間金融機関が行う「民間の教育ローン」と大きく2種類に分かれます。

国の教育ローンは、扶養している子どもの人数に応じた所得制限が設けられています(世帯年収200万円以下は優遇制度あり)。子ども1人当たり、原則350万円まで借りられます。返済期間は最長15年(母子または父子家庭などは18年)の固定金利です。子どもが在学中の期間は、元金を据え置いて利息のみの支払いも可能です。

民間の教育ローンは、さまざまな金融機関で取り扱っています。一般的に所得制限は特になく、借りられる金額は国の教育ローンより高額です。返済期間は10年~20年の変動金利が多いようです。

奨学金とは?

奨学金とは、経済的な事情により学費を支払うことができない学生にお金を貸す、または給付する制度です。国の奨学金(日本学生支援機構の奨学金)が代表的ですが、その他にも都道府県、民間育英団体、各大学などさまざまな機関の奨学金があります。

教育ローンと奨学金の違い

教育ローンと奨学金の一番の違いは、学生の親が借りるのか、学生本人が借りるのかという点です。

教育ローンは、親が借りて親が返済します。返済は借りた直後から始まります(国の教育ローンは、子どもの在学中は元金を据え置けるが、利息の返済は必要)。奨学金は、子どもが借りて子どもが返済します。教育ローンは借入れした段階から利息が発生しますが、日本学生支援機構の第二種奨学金の場合、学校を卒業してから、返済が始まります。

違いを理解して親子で十分話し合い

教育ローンは親の老後に、奨学金は子どもの将来に影響するということです。ただ、影響度合いは親子の収入と返済額・返済期間で異なります。

その負担がお互いの将来の生活にどう影響するかを親子でよく話し合って、どちらを利用するかを決めるといいでしょう。

安易に奨学金を借りてしまうことで返済が滞ってしまい「奨学金破産」する若者が増加し、奨学金に頼らざるを得ない教育構造や奨学金システムはもはや社会問題として定着しつつあります。しかしながら、老後破綻もまた社会問題として定着しています。

一般的には奨学金も教育ローンも返済期間を長めに設定するため、将来の生活に長く影響を及ぼすであろうことは頭においておいた方がいいでしょう。

国の教育ローンと奨学金は併用できる?

国の教育ローンと奨学金では「借り主」が違うことが大きな違いです。では国の教育ローンと奨学金は併用できるのでしょうか?

結論から言うと、国の教育ローンと奨学金は併用することができます。

上記の比較表をみるとわかるように、国の教育ローンと奨学金では、お金の振り込まれる時期と、振り込み方法に大きな違いがあります。

また申込み時期についても、国と民間ともに教育ローンの申し込みは、基本的にいつでもできるのに対し、奨学金は申込み時期が限定されています。

奨学金のデメリットは?

奨学金のメリットととして注目されるポイントが「金利の低さ」です。金利の低さに注目が集まりデメリットは大きくとりあげられていませんが、以下のデメリットがあります。

奨学金が振り込まれる時期に関するデメリット

大学合格後すぐに納めなければいけない入学金の支払いに奨学金を充てることはできません。奨学金は審査に通ったからといって、すぐにお金が銀行に振り込まれることはありません。上記の表で示したように、最短で新年度が始まった4月からの振り込みになるため、入学手続きに必要な入学金や初年度の授業料、一人暮らしをするための準備金に奨学金を充てることをできません。

審査後すぐにお金が振り込まれる教育ローンと大きく異なる点です。

月々振り込まれる金額が決まっている

学生が日々の学生生活を送りやすいように・・という趣旨ではありますが、奨学金の貸与月額は決められています。

月々振り込まれるため、入学金や授業料の支払いに使うことができません。

奨学金を借りる時点では、できるだけ少ない金額での申し込みをしているケースも多く、急な出費や想定外のトラブルに巻き込まれた際の金銭的な対応が非常に難しいというデメリットがあります。

国の教育ローンと奨学金は併用できる!上手な利用法とは?

国の教育ローンと奨学金は併用できます。「奨学金は子どもの借金だから最小限の金額にして、できるだけ教育ローンで賄おう」と思うのは、子どもの負担を心配する親心としては当然の考えだと思います。

しかし、奨学金と教育ローンの利息の仕組みの違いを理解することで、数十万円も支払い利息を節約できるとなると上手に組み合わせて利用することで、将来の親子のトータルの負担を減らすことも可能です。

入学前の教育資金が不足する場合

入学前の教育資金の不足分に、奨学金を当てるという選択肢はありません。なぜなら、奨学金が振り込まれるのは入学後だからです。

奨学金には、「入学時特別増額貸与奨学金」という制度があり、これを入学金等に利用できると勘違いしている保護者もいますが、この奨学金も振り込まれるのは入学後ですので、入学金や初年度(前期)授業料等には利用できません。

ただし、卒業年次に予約し、予約採用候補者になった生徒は、この奨学金を担保に労働金庫(ろうきん)で「入学時必要資金融資」を予約時の金額(10~50万円)の範囲内でつなぎ融資を受けることが可能です。

入学後の教育資金が不足した場合

入学後の教育資金の不足分を借りる場合の選択肢としては、奨学金と教育ローンがあります。

2019年11月の金利で比較すると、国の教育ローンの金利は固定金利1.66%(保証料別)、日本学生支援機構の第二種奨学金は「利率固定方式」(保証料別)0.143%。「利率見直し方式」(保証料別)0.003%と、奨学金のほうが圧倒的に低くお得です。しかも在学中は利息が発生しません。

※母子家庭、父子家庭、世帯年収200万円(所得122万円)以内の方または子ども3人以上(注)の世帯かつ世帯年収500万円(所得346万円)以内の方は年1.26%(固定金利・保証料別)

保護者にとっては奨学金が子どもの借金であることから、教育ローンの利用を考えている人もいますが、奨学金の返還は保護者が行っても問題ありません。

したがって、奨学金が利用できるのであれば、奨学金を借りたほうが教育ローンを借りるよりもお得です。

入学前の教育費の不足分は、奨学金が利用できないので教育ローンを利用せざるを得ませんが、入学後の教育費の不足は奨学金で賄うようにしましょう。利用者が違うので教育ローンと奨学金の併用も可能です。

子どもの負担を心配する親心はよくわかりますが、親子で協力して返済していくならば、 奨学金を大きく借りて教育ローンを少なく借りる方が、支払い利息を節約できるということは頭において、親子でよく話し合ってみてください。

まとめ

国の教育ローンと奨学金の違いについて解説してきました。教育ローンと奨学金の二者択一ではなく、それぞれの特徴やメリット・デメリットをふまえ、必要性や家計の状況に合わせて上手に併用する方法もあります。

たとえば、比較的金額が大きい入学前後の費用を教育ローンで、在学中の費用を奨学金で補う方法などはそれぞれの特徴をうまく活用できる利用方法でしょう。

教育ローンよりも利率が低い(上限3%)のが奨学金のメリットとはいえ、在学中の学費を奨学金に頼りすぎてしまうと、卒業後に子どもへの負担が大きくなってしまいます。

逆に、教育ローンの返済のために、親の老後資金準備がショートしてしまうのことは子どもにとっても実は大問題です。

返済金額、返済期間、金利などトータルで考えて、賢い選択をしていきたいものです。

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