年金手帳を紛失したら再発行ができます。再発行に必要なものや、料金が必要なのか、即日発行する場合の注意点や持参物、代理人が手続きする場合に必要なものなど、わかりやすくお伝えしていきます。
そもそも年金手帳が必要なのはどんなとき?
「年金手帳」には、基礎年金番号が記載されています。基礎年金番号は、個人の年金加入記録を管理するためのキーとなる番号です。
日本年金機構では、原則、1人のお客様に1つの基礎年金番号を払出しています。年金加入記録を適切に管理するため、新たに年金に加入される場合には、年金手帳など基礎年金番号が記載されている書類のご提示をお願いします。
つまり、年金手帳が必要なのは
- 就職して厚生年金保険や共済組合に加入するとき
- 会社を退職して国民年金に加入するとき
- 名前や住所に変更があったとき
- 障害、遺族、老齢などの年金の受給手続きや相談のとき
- ねんきんネットの申込手続き
といった場合になります。
年金手帳の再発行に必要なものは?
年金手帳を紛失又はき損したとき、または届出によらず、住民基本台帳ネットワークの異動情報に基づき、氏名変更が行われたときは、個人番号または基礎年金番号を記載した申請書を提出し、年金手帳の再交付を申請することが可能です。再発行することを「再交付」というんですね。
再発行に必要なもの
- 年金手帳再交付申請書
- 本人確認書類(身分証明証)
ポイント
本人確認書類については、顔写真付きの身分証明書(個人番号カード・運転免許証・住民基本台帳カード・パスポート・身体障害者手帳・精神障害者保健福祉手帳・療育手帳・特別永住者証明書・在留カードなど)をお持ちの方は、いずれか1点。
顔写真付きの身分証明書証をお持ちでない方は、健康保険証・介護保険証・口座通帳・キャッシュカード・印鑑登録証明書・学生証など2点以上必要です。
ポイント
年金手帳再交付申請書には年金番号を記載する欄が有ります。手帳をなくしてしまった場合、番号がわからない!場合は以下のもので確認が可能です。
- 基礎年金番号通知書
- 国民年金保険料の口座振替額通知書
- 国民年金保険料の納付書、領収書
- 年金証書
- 年金額改定通知書や年金振込通知書等の通知書等
- ねんきん定期便
年金手帳の即日発行に必要なものとは?
年金手帳の再交付は即日発行も可能です。ただし、即日発行は本人が最寄りの年金事務所の窓口で手続きすることが必要です。
再交付の即日発行に必要なもの
- 年金手帳再交付申請書
- 本人確認書類
- 印鑑(認印)
再交付の手続きはどこで?
年金には国民年金・厚生年金・共済年金の3種類ありますが、加入している年金の種類に関わらず、すべて最寄りの年金事務所窓口で再発行の手続きをすることができます。
国民年金第1号被保険者または任意加入被保険者の場合、住所地の市区町村役場でも再交付の手続きができます。
代理人でも手続き可能?
「妻が夫の代わりに手続きをする」「夫が妻の代わりに手続きをする」「親が子どもの代わりに手続きをする」など、忙しくて窓口に行けない方は、家族の方でも再発行の申請をすることができます。
代理人が手続きする場合に必要なもの
- 年金手帳再交付申請書
- 委任状
- 印鑑(認印)
- 代理人の本人確認書類
注意ポイント
代理人手続きの場合は、窓口で申請しても即日再発行はできませんので、急ぎの場合は注意してください。
申請後、日本年金機構から年金手帳再交付申請書に記載した住所へ特定記録郵便(不在時は、ポスト投函となりますが、郵便局に投函記録されます。)で郵送されますので、1ヶ月程度の時間がかかります。
再交付の料金や手数料は?
保険証と同様に、再交付に料金や手数料はかかりません。郵送申請等の送料は自己負担となります。
年金手帳再交付のまとめ
年金手帳を紛失した場合は、再交付を受けましょう。急ぎでなければ、郵送申請や代理申請も可能ですが、本人が年金事務所等に出向いて即日交付をうけるのが最も早く確実です。
厚生年金保険もしくは船員保険に現在加入していて、お勤め先からの届出を希望される方は、「年金手帳再交付申請書」に証明をもらう必要がありますので、勤務先に確認してください。
年金手帳は、就職・転職のときや将来年金を受け取るときに必要な大切なアイテムです。無料で再発行は可能ですが、再発行した際は、その後の年金手帳の保管は慎重にし紛失しないように気をつけていきたいものです。