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FPのお金の話

【FP監修】平均貯蓄額最新の平均値・中央値・貯蓄ゼロの実態!?貯蓄額の内訳とは?

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先日、SMBCの金銭感覚調の結果で『30、40代「貯金ゼロ」が23%』というニュースが話題になりました。

年齢、収入、家族構成によって、差があるのは当たり前としても、世間の人がどれくらい貯蓄をしているか、自分は平均より上なのか下なのか、誰しもちょっと気になるところです。ここでは最新の平均貯蓄額の平均値、中央値、そして貯蓄ゼロの実態に迫ります。

また貯蓄額と一言でいっても、どんなものが貯蓄に含まれているかの前提や、そもそも負債(住宅ローンやカードローン)も含まれているのかなども確認しておきましょう。

平均貯蓄額とは何?

平均貯蓄額としてよく使われるのが、毎年5月に総務省から発表される家計調査の統計での「平均貯蓄額」です。他にも、金融広報中央委員会が公表する「家計の金融行動に関する世論調査」の数字を使うこともあります。これらの統計は2人以上の世帯を対象にした調査ですのでそのつもりでみてください。

最新平均貯蓄額は?

2017年度の家計調査「貯蓄・家計編」では、1世帯あたりの平均貯蓄額は

  • 平均値1,812万円
  • 中央値1,074万円

となりました。前年より5%減りましたが5年ぶりの減少です。ただし、一部のお金を持っている人や高齢者などがこの平均値の数字を引き上げています。

同じ統計で下の図の勤労者世帯になると数字が少し下がります。平均貯蓄額は

  • 平均値1,327万円
  • 中央値792万円

こうした統計を見るときは平均値だけでなく、中央値まで見なければ実態が見えてきません。

平均値とは

平均値は単純な平均です。「平均値」は少数の高額資産保有世帯によって大きく引き上げられることがあるため実態とかけ離れた数字になるケースも多いです。

中央値とは

「中央値」とは、調査対象世帯を保有額の少ない順(あるいは多い順)に並べたとき、中位(真ん中)に位置する世帯の金融資産保有額のことです。

中央値を見ておく方が、実態に近いという特徴があるため、平均値、中央値を合わせて見ることが多いです。実際に今回の統計図においても、平均値よりも中央値が数字の低い方に寄っているのがわかります。

30代、40代の平均値・中央値・貯蓄ゼロの実態とは?

先日のSMBCの金銭感覚調の結果で『30、40代「貯金ゼロ」が23%』というニュースですが、自分も同じだ・・という人もあれば、ゼロなんて人がいるの?という感想の人もいるかもしれません。総務省の調査でも確認しておきましょう。

30代の平均貯蓄額は?

参考までに2018年5月18日に総務省から公表された家計調査報告によると二人以上の世帯の30代の平均貯蓄額(貯蓄現在高)と負債現在高は下記のような数字になりました。ちなみに、こちらの調査では年代が20~30代と大きなくくりになっています。

  • 20~30代(40歳未満)平均貯蓄額602万円 負債現在高1,123万円

これらは平均値と考えてください。この統計では年代別の中央値が出されていません。中央値は平均値より少なくなることが想定されます。また、マイホーム取得による住宅ローン等の負債があるのも特徴的です。

30代で年収別の貯蓄額なし(ゼロ)の割合は

  • 年収300万円未満・・・28.1%
  • 300-500万円未満・・・15.2%
  • 750万円-1,000万円未満・・・13.3%

となっていて、年収に関わらず、貯蓄ゼロ世帯がいるというのは、先日の調査と同様の結果です。

40代平均貯蓄額は?

  • 40代(40~49歳) 平均貯蓄額1,074万円 負債現在高1,055万円

これらは平均値です。

40代で年収別の貯蓄額ゼロ(なし)の割合は、

  • 300万円未満・・・43.1%
  • 300-500万円・・・22.8%
  • 1,000-1,200万円・・・15.6%

となっていて、年収に関わらず、貯蓄ゼロ世帯がいます。要因は明確ではありませんが、年収300万円未満の40代となると、子どもの教育費等の増大により、30代よりさらに貯蓄を困難にしていると容易に想像できます。

また、年代に関わらず、高所得にも関わらず所得ゼロ世帯が一定数いること、逆に収入が多くなくても貯蓄ができている世帯もあることなど、価値観、生活水準、優先順位などによるところも多いということが見て取れそうです。

平均貯蓄額の内訳は?負債(ローン)は含まれる?

平均貯蓄額の内訳ですが、単に預金だけでなく株式等の有価証券や生命保険(資産性のあるタイプ)の解約返戻金なども含めた数字です。平均貯蓄額とはいうものの、現預金だけではなく、金融資産と考えた方がイメージが近いです。逆に、投資用を含め、不動産は含まれていません。

そして、この平均貯蓄額の数字に住宅ローンなどは入っていません。単純な金融資産つまりプラスの数字のみです。自宅不動産も含まれていないが、住宅ローンも加味していないということになります。ここでは取り上げませんが、負債は負債で別に統計がでています。

まとめ

平均貯蓄額の平均・中央値の数字や、貯蓄ゼロ世帯の実態についてみてきました。自分が平均より多い、少ないもそうですが、状況により数字だけでは測れない部分もあります。

ただし、もし貯蓄がゼロ、あるいは世代の中央値より明らかに少ないという場合には何かしら原因がある場合がほとんどです。気がついた今、原因の特定と、改善が必要です。

改善には、固定費の見直しが有効ですが、その他に、資産を殖やすには、「支出を減らす・収入を増やす・お金に働いてもらう(運用等)」が必要です。

働き方改革の流れもあり、サラリーマンが現在の勤務先で収入を増やすのはそう簡単ではありません。逆に、副業・兼業の解禁の流れもあります。世の中の流れに乗って、収入の柱を増やすというのも検討材料のひとつです。

今後、先を見越して行動する人のための情報を発信していきます。

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