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PDCAサイクルとは?古い意味がないといわれる理由とは?

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今や製造業に限らず、Web業界を始め様々な業界・業種でも耳にするようになった「PDCAサイクル」。企業のさまざまな部門やプロセスの改善に役立てて目標を達成するためのサイクルとされていました。

ところが最近では、「PDCAは古い」「PDCAは意味がない」といわれることも多くなり、「これからはOODAループだ!」なんて声も挙がっています。OODAループについては別記事であらためて取り上げるとして、今回はPDCAサイクルとはなにかを再確認しながら、古いとか意味がないと言われる理由について検証してみます。

PDCAサイクルとは?

PDCAサイクルとは

典型的なマネジメントサイクルの1つで、計画(plan)、実行(do)、評価(check)、改善(act)のプロセスを順に実施する。最後のactではcheckの結果から、最初のplanの内容を継続(定着)・修正・破棄のいずれかにして、次回のplanに結び付ける。このらせん状のプロセスを繰り返すことによって、品質の維持・向上および継続的な業務改善活動を推進するマネジメント手法がPDCAサイクルである。出典:ITメディアエンタープライズ/情報システム用語辞典

引用元ではマネジメントサイクルのひとつと表現されていますが、業務プロセス、生産プロセスはもとより、営業の仕事、仕事の仕方、人生の計画などさまざまな局面で活用できる手法です。

PDCAのそれぞれの段階をわかりやすく!

PDCAのそれぞれの段階の確認の前に、PDCAを行う前に明確にしておかなければならないことがあります。それは「目標」です。目標が明確にされていないと、評価するときにどの角度から評価してよいかがあやふやになってしまうので、せっかくPDCAを導入しても結果的にあまり意味がないものとなってしまいます。

「Plan=計画」

目標を設定し、目標達成のために何をするべきか仮説を立て、プランニングすることです。

重要なのは「誰が:Who」「いつ:When」「どこで:Where」「何を:What」「なぜ:Why」「どうやって:How」「いくらで:How much」と、細かく計画していくこと。

「Plan」は5W2Hの考えのもと、目標達成のための計画を練ることが基本となります。

「Do=実行」

計画をもとに実行することです。

計画したことを意識し、結果が分かるように、時間を測る・数を数えるなど数字を付けることが大切です。実行で大事なことはふたつ。計画を意識して行動する事と、あとで評価できるように、結果が分かるような仕込みをしておくことです。

「Check=評価」

計画に沿った実行が出来ていたのかを検証することです。実行した結果が、良かったのか悪かったのかを判断します。その時に、実行で述べた数字を付けておくと具体的根拠ができるので検証の正確性が増します。

人の意見は、主観であることが多いので、具体性に欠ける場合が往々にしてあるので、判断するときは気をつけましょう。

「Action=改善」

検証結果で見えた、課題の解決策を考え改善することです。

実行した結果、この計画を続けるか・止めるか・改善して実行するかなどを、この段階で考えます。結果が悪いとしても、結果が出るまで時間がかかるとわかっているものは、この段階では「続ける」という見直しになります。

この時に、次のサイクルの「Plan」を意識して考えることが重要なポイントです。これこそが、PDCAサイクルのサイクルと言われる所以です。

PDCAはもう古い?意味がない?

PDCAはもう古い、PDCAは意味がないなど、ネット上でもたくさんの記事を見るようになりました。

PDCAの起源は?

1950年代に工場の品質向上のため、米国のウィリアム・エドワード・デミング博士が提唱したものです。PDCAで終わるのではなくて、PDCAPDCAPDCA...とスパイラル状に繰り返してやっていくことが特徴です。

PDCAサイクルは「正解」が見えた領域で使うと威力を発揮します。たとえば、追いつき追い越せの時代に、効率的に高品質な製品を大量生産する時代には有効なメソッドでした。

PDCAは古い?意味がない?

結論からいうとPDCAが古いというわけではありません。

  • 安定した環境で、かつ心理や感情など人間的要素を無視できる世界では有効。
    • 工場の生産ラインを一歩離れると、そこはいつ何が起こるか予測できない世界であり、特に営業やマーケティングなど顧客と接する最前線では日々変化の連続で、最初に決めた計画のとおり、サイクルを回していくことが難しい
  • Planがないと動き出さないPDCAはせっかくのビジネスチャンスが来ているのに、Planがないから機会を逸してしまうといったことも起こりえる
  • Planから、Do、Check、Actionとループしていくため、基本的に最初の計画の改善とその積み上げとなる。このループから、突拍子もないアイデアや、イノベーションを起こすようなものが生まれる仕掛けがない

つまり、PDCAの弱点をまとめると、フレームワークがかっちりとしすぎで、ループをまわすのに時間がかかり、ビジネスのトレンドに乗りづらいということです。

猫も杓子もPDCAサイクルを回せばうまくいく・・と考えられたところが間違いで、今なお、安定した環境で、かつ心理や感情など人間的要素を無視できる世界では非常に有効といえそうです。

PDCAは意味がない?

PDCAの使う場所と使い方を間違うと意味がないばかりか弊害が起こります。

PDCAの順番にとらわれた形骸化した手続きがスピードを遅らせます。元来、PDCAは統計的品質統制の世界の概念であったため、感情や野生的な感性、直観などの人間的な要素が考慮されていません。そのため、アイデアや、イノベーションを起こすようなものが生まれる場を失わせます。

アイデアやイノベーションが必要になる職場や場面、直感などの人間的要素が結果に大きく影響するような場面にはPDCAは向いていないということでしょう。

まとめ

PDCAサイクルは様々な分野で使われるようになりました。工場で目覚ましい品質向上を達成したPDCAは、近年、工場の品質統制ではなく、経営企画、プロダクト開発、マーケティング、販売、生産、サプライチェーン、人事、経営管理などの領域で適用されることがあります。

これらの領域は、展開する外部環境との相互作用が多く、想定外の事態が起きます。本来のPDCAが想定していたものではありません。

PDCAが古いとか、意味がないということではなく、PDCAの活かし方や活かすべき領域を理解して、使う場所と使い方を間違わないように取り入れていくことが必要です。

PDCAとの比較で用いられるOODAループについては別記事で紹介していきます。

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